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Twitter、インスタグラム、掲示板など、ネット上で「お金を貸します」という人を見かけることが多くなりました。
「個人融資」「個人間融資」とも呼ばれています。
誰かわからない相手からお金を借りるのは、不安もあります。
こうした人々の正体は、いったい誰でしょうか?
そこで今回は、個人間融資の正体について、調べた内容をもとに考察していきます。
個人融資は違法な金融です。ヤミ金と変わりません。私自身、ヤミ金から借りてしまい大変な経験をしたことがあります。そうした経験も元に、お話していきます。

この記事の目的
この記事の目的は、個人融資の正体や、取り立て被害の実態について解説し、理解を深めていただくことです。
個人融資は、違法なヤミ金融と同じです。
もしも借りてしまった場合は、かならず、ヤミ金に強い弁護士や司法書士にすぐ相談し、解決をはかりましょう。
#個人融資 の異常な取り立て!独自調査で明らかに
まずは、「#個人融資」アカウントによるものと思われる、異常な取り立ての様子をご紹介します。以下にお示しするのは、当サイトの独自調査により発覚したものです。
※個人情報保護や二次被害防止のため、当サイトにて加工を加えています。
4500万人以上が利用している某大手SNS上で、個人情報が拡散されてしまっています。
正面からの顔写真、勤務先のわかる名刺、運転免許証…。住所も本名も、電話番号も、何もかも「拡散されて」しまっています。
これらの個人情報を見た、ほかのヤミ金や詐欺師などが、次々と押し寄せてくる恐れもあります。また、職場へのイタズラ電話、嫌がらせ、脅し…などの被害も想像できます。
女性に対しても容赦なし!こんなヒドい事例も
もう一つ、女性が被害に遭ってしまった事例もご紹介します。

この事例をご紹介するのは、同じ女性として本当に心が痛みます。ですが、個人融資の危険性を知っていただくためにも、被害女性の尊厳を最大限尊重しつつ、ご紹介したいと思います。
※被害に遭われた女性の人権と尊厳に最大限に配慮し、記載情報のほとんどを、当サイトにてモザイク処理させて頂いています。
こちらの事例も、住所、氏名、生年月日、電話番号、勤務先などが全て晒されています。さらに、バストを露出した本人写真まで添えられています。

こんなひどい取り立てを行っている、#個人融資 の正体は何なんでしょうか?調べた結果をお届けしていきます。
#個人融資のアカウント、正体は?3つの可能性
「個人融資」「個人間融資」の正体は、大きくわけて3つの可能性が考えられます。
- 正体を隠して、個人を装っているヤミ金融
- 保証金詐欺などの詐欺
- まったくの個人、または個人の集まりによるチーム
どの場合にも危険性があり、「まったくの個人なら安心」という話でもありません。
詳しい解説を行っていきます。
個人融資の正体はヤミ金も…金融庁が指摘
まず最初に考えられるのは、「個人融資=ヤミ金」という可能性です。これについては、金融庁も次のように指摘しています。
・個人を装ったヤミ金融業者により違法な高金利での貸付けが行われるほか、更なる犯罪被害やトラブルに巻き込まれる危険性があります。
出典:SNS等を利用した「個人間融資」にご注意ください! (2020/05/01閲覧)
「個人を装ったヤミ金」が、SNSや掲示板など、ネットで集客するために「個人融資」を名乗っている…というパターンです。

ヤミ金は、もちろん違法行為です。相手は「なんでもあり」の犯罪者ですから、たいへんな被害を受けてしまう恐れもあります。
個人融資を装ったヤミ金から借りてしまうと?こんな被害も
個人を装ったヤミ金から借りてしまうと、どうなるのでしょうか?

私も以前、ヤミ金から借りてしまった経験があります。その体験談をもとに解説していきますね。
私のヤミ金 体験談
私の借りてしまったヤミ金は、最初はとても親切でした。
「私たちが力になりますから、大丈夫ですよ」
「ヤミ金といっても、ただ金融業の登録をしていないだけです。お客様第一で、サービスさせて頂いています」
「ブラックでお困りのお客様を助けるのが、私たちの仕事ですから」
…という感じで、あの頃は本当にお金に困っていたので、私もつい「助かった」「ありがたい」と思ってしまいました。
ところが、親切なふりをしていても、やっぱりヤミ金。金利がものすごく高いんです。すぐに返せなくなってしまいました。
でも、それでもヤミ金は親切そうに言うんです。
「お困りの事情、よくわかりますよ。今回は利息だけで結構です」
「次の返済日にまた、ご相談してくださいね」
こんな風に言われて、親切なヤミ金さんだなあ…って思ってしまった私は、本当にバカでした。
利息といっても、10万円の借り入れに対して、10日ごとに3万円なんです。「利息だけの返済」を続けていくと、元金がいっさい減らないまま、10日ごとに3万円を延々と払い続けることになるんですよ。
今なら、「あれはヤミ金の生かさず殺さずの手口だった」とわかりますが、あの時はまったくわからずに…。
結局、旦那に内緒で必死になって稼いだパート代を、右から左に、ヤミ金に払い続けることになってしまったんです。
ヤミ金というと、乱暴な取り立てのイメージがありますよね。
もちろん、最後にはそうした取り立てを受けてしまう場合も多いのですが…。
実際には、今のヤミ金は次のような特徴があります。
- 最初は親切にしておき、被害者を油断させる
- お金を払っているうちは、親切にふるまって、獲物(被害者)を逃がさないようにする
- お金が払えなくなると、とたんに手のひらを反して、厳しい取り立てをしたり、「稼げるバイトがある」といって犯罪に巻き込む

最初は親切にふるまって油断させるのが、今のヤミ金の特徴です。こうした手口は、「ソフト闇金」とも呼ばれています。
「稼げるバイトがある」と、犯罪の片棒を担がせる手口も
最初は親切でも、お金が一円も払えなくなると、急に手のひらを反す…というのも、ヤミ金のよくあるパターン。
ですが最近は、お金が返せなくなった債務者に対して、「良いバイトがある」と勧誘し、犯罪の片棒を担がせる手口も増えています。
おれおれ詐欺の受け子

お前はカネを受け取ってくるだけでいい。言うとおりにしたら、返済を少しまけてやる。
違法薬物などの運び屋

ちょっとモノを運んでもらうだけですよ。ただし、中身は絶対に見ないように…。わかりますね?
携帯電話買取詐欺

ケータイショップに行って、新しいスマホを買ってきてください。1台5万円で買い取る業者を紹介しますよ。
口座買取詐欺

銀行で口座を作ってきたら、通帳と印鑑、キャッシュカードを買い取りますよ。大丈夫、すぐ稼げます。
他のヤミ金被害者に対する取り立てを行わせる

コイツの家に行ってこい。相手が出たら、その場で俺に電話をかけて、そいつに電話に出させろ。うまくやったら、今月の返済はまけてやる。
違法な性売春の強要

返せないなら、カラダで稼いでもらいましょうか。うちの系列で、そういうお店があるんですよ。あなた若いし、すぐ稼げますよ。
こうしたヤミ金の誘いに乗ってしまうと、被害者であるあなた自身が、犯罪行為に問われてしまう恐れもあります。
とはいえ、ここまでくるとヤミ金に完全に追い詰められている状態。冷静な判断力を失ってしまっており、断りたくても断れない…といった状況になっていることも。
このような事態を避けるためにも、「個人融資=正体はヤミ金」から借りることは、絶対に避けなければいけません。

ネットで知り合った親切な人から、お金を借りただけ…そう思っているうちに、次々と手口に乗せられて、気が付いたらオレオレ詐欺の受け子をやっていた…なんて人もいそうですね。
個人融資を名乗る「詐欺」のパターンも
続いては、「個人融資を名乗る詐欺」というケースです。今度は、逮捕事例から見ていきましょう。
インターネット交流サイト(SNS)などを通じて面識のない者同士が金の貸し借りをする「個人間融資」。(…)一方、SNSを多用する若者らを中心に金をだまし取られるといったトラブルが相次いでおり、金融庁などは警戒を強めている。
「融資始めました!お困りの方お助け致します」。警視庁は今月、ツイッター上で融資希望者を募り、連絡してきた千葉県の女性(20)から保証金名目で1万4000円をだまし取ったとして、無職の少女(19)を詐欺容疑で逮捕した。
警視庁によると、少女は「同じような方法の詐欺に引っ掛かり、お金を取り返すためにやった」などと供述。出典:SNS「個人間融資」にご用心 気軽に貸し借り、トラブル―詐欺多発、小6も被害:時事ドットコム (2020/05/01閲覧)
これは、いわゆる「保証金詐欺」と呼ばれる手口です。
「お金を貸すので、信用のために最初に保証金を振り込んでください」
…等といってお金を振り込ませ、そのまま融資をせずに逃げてしまうもの。こうした保証金詐欺も、個人融資にはかなり多いようです。

このケースの場合、お金をだまし取られてしまうわけですから、取り立ての被害はありません。ただ、「融資を受けるつもりが、お金を取られて逃げられた」という状況ですから、やっぱり絶対に避けたいですよね。
本当にただの個人がやっている…そんな場合が一番危険!
さて、個人融資の正体、3つ目の可能性としては、「本当にただの個人がやっている」という場合です。
文字通り一人でやっている場合もあれば、何人かチームを組んでやっている場合もあるようです。ただ、ヤミ金や詐欺グループのような、いわゆる「プロ」の犯罪集団ではなく、「素人」によるもの…というパターンです。

この「本当に素人の個人(または個人のチーム)が、個人融資をやっている」パターン、実はかなり危険なんです。
本物の個人=素人による個人融資が、ある意味ヤミ金よりも恐ろしい
本当に個人の素人がやっている“個人融資”は、ある意味では「もっとも恐ろしい」と言えます。
個人でやっているため、個人的な感情から暴走し、ヤミ金よりも過激な取り立てに走ってしまう恐れがある
素人なので法律や金融の知識もなく、平然と違法行為を行ってしまう
…など、個人ならではの危険性があるためです。

この記事の最初にご紹介した、「SNSで個人情報や写真をばらまく」手口も、こうした個人がやっている可能性もあります。
当サイト独自調査で発見!「個人情報を公開する」数十件もの異常な取り立て
実際に、当サイトの独自調査により、ネット上の掲示板で、異常な取り立てが行われている現場を発見しました。
※個人情報保護のため、当サイトにて一部編集を加えています。また、被害拡大防止の観点から、出典元となる個人融資掲示板の情報は控えさせていただきます。
借りてしまった人を「嘘つき」と呼び、「情報公開する」と何回も書き込んでいます。同様の書き込みが数十件にわたって続いており、通常の督促ではない様子がうかがえます。
これがプロの業者であれば、ネットへの書き込みによって自身の発信者情報が洩れるリスクを計算し、このような大量書き込みは行わないのが通常です。
しかし、個人の素人では、そうした計算は働きません。「踏み倒された!」という感情のままに、暴走してしまう恐れがあります。
個人だからこそ、何をするかわからない
本当にただの個人が融資をやっている場合、プロのヤミ金=犯罪者とは違った危険性があります。
ヤミ金はプロの犯罪者なので、「逮捕されないように」「逮捕されても、罪が重くならないように」…と、計算して行動します。
たとえば…

あいつは住所もわかっているし、拉致監禁して脅してやろうか?でもそうすると、もし逮捕された時に罪が重くなるな…。たった5万円の回収のために、そこまでやるのは割が合わない。今回は別の手を使おう。
…といったように、違法な取り立てを行うにしても、リスクとメリットを天秤にかけて行動するのが、プロの犯罪者です。
しかし、本当に“ただの個人”の場合、こうした計算が働きません。
「踏み倒されてたまるか!」
「絶対に回収してやる!」
「なめられたらおしまいだ」
…と、感情的になったりして、過剰な取り立てに走ってしまう恐れがあります。

ついカッとなって…というのは、ドラマに出てくる殺人事件の動機でも、よくありますよね。本当にそうした危険性があるのが、「ただの個人による融資」の恐ろしさなんです。
個人融資の正体は?相手が誰であれ、非常に危険!
最後にもう一度、この記事の内容をまとめていきましょう。
掲示板やTwitter、インスタグラムなどSNSで「#お金貸します」「#即日融資」「#個人間融資」と宣伝している、いわゆる“個人融資”のアカウント。
その正体は、大きく3つの可能性が考えられます。
- ヤミ金業者
- 詐欺グループや詐欺師
- ただの個人
そして、どの場合も危険性があります。
個人融資の危険性
正体がヤミ金だった場合…
高額な金利と、親切そうに見える振る舞い=“飴と鞭”で、生かさず殺さず搾り取られる。また、オレオレ詐欺の受け子など、犯罪に加担させられる恐れもある。
正体が詐欺グループ、詐欺師だった場合…
保証金詐欺などで、融資を受けることすらできず、お金をだまし取られる。
本当にただの個人だった場合…
個人だからこそ、感情的に暴走して、暴行、脅迫などの過激な取り立てを行ってしまう危険性がある。
このように、いずれのケースでも危険性があります。
個人融資(個人間融資)からは、「絶対に借りない、関わらない」ことが大切です。

もしも借りてしまった場合、違法金融(ヤミ金)の被害解決に強い弁護士や司法書士に、すぐ相談を行いましょう。