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この記事では、「給料ファクタリングに返せない、払えない」といった場合どうなるのか、どんな解決方法があるのか解説していきます。
「給料ファクタリングで借りたけれど、返済する余裕がない…」
「このままだと、職場に連絡や取り立てが来るの?」
…などの疑問にお答えし、解決方法や相談窓口をご案内していきます。
金融ライターの山口ゆかりです。「給料ファクタリングに払えない」という悩みは、最近とくに増えているようです。どうすれば良いか、しっかりとお答えしていきます。

この記事の目的
この記事の目的は、給料ファクタリングの支払い・返済にお困りの方のために、解決方法や相談窓口をご案内していくことです。
給料ファクタリングについては、裁判所の判決なども出ており、法律の問題が深くかかわってきます。法律専門家である、弁護士や司法書士への相談が大切です。
こうした情報について、詳しい解説をお届けしていきます。
給料ファクタリングに返せない…二者間取引でも、職場に連絡される?
まず最初に、給料ファクタリングで返済を払えないと、どうなるのか解説していきます。

給料ファクタリングって、給料債権の現金化ですよね。だからやっぱり、払えないと会社に取り立てが来るんでしょうか?

職場に取り立てが来る可能性も、もちろんあります。また、家族や友人などが、取り立てや嫌がらせの被害を受ける恐れもあります。
給料ファクタリングのほとんどは、「二者間取引だから、会社に連絡はしない」といった説明をしています。しかし実際には、業者の主張していることと、大きく異なる現実があります。
実際にあった給料ファクタリングの取り立て事例を見てみましょう。[1]
給料ファクタリング業者による取り立ての例
- 4日間遅れたら、5万円の遅延損害金を請求された
- 完済しているにもかかわらず、父親や会社に嫌がらせの電話をされた
- マンションのドア、掲示板に張り紙をされた
- 一秒おきに電話などの嫌がらせ

な…なんですかこれ!こんなの、まるでヤミ金じゃないですか!!

はい、その通りです。給料ファクタリングは、ヤミ金と同じ違法行為。業者の正体もヤミ金だといわれています。
給料ファクタリングはヤミ金!国の専門家会議で弁護士も証言
「給料ファクタリングは借金ではない」
「二者間取引で安心」
「借金ではないから審査もないしブラックOK」
…こんな宣伝をしている給料ファクタリング業者もたくさんありますが、その正体はヤミ金です。
国の有識者会議でも問題視されており、この分野に詳しい弁護士が、次のように証言しています。
「ヤミ金が「給料ファクタリング」とかたっているだけにすぎない。」
「まさしく、この分野(給料ファクタリング)にヤミ金が流れてきている」
-令和元年12月9日 内閣府 多重債務問題及び消費者向け金融等に関する懇談会 新里弁護士の証言より[2]

さらに、給料ファクタリングに対して裁判所から、違法判決も下されたんですよ!
令和2年3月24日、東京地方裁判所民事26部の裁判にて、男沢聡子 裁判長により、給料ファクタリング業者に対して違法判決が下されました。
これにより、給料ファクタリングは、ヤミ金と同じ違法な金融業者だということが、司法判断でも明らかになりました。[3]

借金じゃなくて安心だと思ってたのに…給料ファクタリングって、ヤミ金だったんですね…。
「返せない」のが当たり前…給料ファクタリングの恐るべき罠
給料ファクタリングの正体は、ヤミ金と同じ。その理由の一つに、「高すぎる金利」があります。

給料ファクタリングは金利ゼロなんじゃないですか?

いえ。金利のことを「手数料」と言い張っているだけにすぎません。実際には、手数料が金利と同じなんです。
給料ファクタリングの金利=手数料は、実質年率に換算して、1480%以上になる場合もあります。[3]
これは、一般の消費者金融に比べて100倍以上の暴利。もちろん、出資法などに違反する違法行為です。

こんなに高すぎる金利=手数料では、あっという間に返済が膨れ上がってしまい、誰も返せません。払えないのが当然の、違法な暴利なんです。
「給料ファクタリングに返せない、払えない」という人は、決して払えない自分が悪いのではありません。
給料ファクタリング業者の巧妙な罠にハマってしまった、被害者だといえます。
違法な給料ファクタリングには、返済義務なし
給料ファクタリングは、違法なヤミ金と同じです。そのため、給料ファクタリングで調達したお金は、返済する義務がありません。(民法第708条 不法原因給付)。

先ほどご紹介した裁判でも、「契約は無効」…つまり返す義務はないと、判決できっぱり断言されています。[3]
返済義務はなくても、取り立てや嫌がらせは続いてしまう
問題は、「違法だから返しません」といったところで、相手はそう簡単に取り立てを止めない…ということです。

相手も違法だとわかってやっているケースも多いですからね…。圧力や嫌がらせで、無理やりお金を払わせようとするのが、こうした犯罪者の手口です。
どうすれば良い?違法な給料ファクタリングの取り立てを止めるために

違法な金利や取り立てをしてくるなんて…そんな怖い相手に、どうすればいいんですか?

確かに、とても危険な相手です。自分ひとりで対応せず、かならず法律専門家に相談してください。
給料ファクタリングの正体は、違法なヤミ金と同じ。だからこそ、ヤミ金に強い弁護士や司法書士によって、解決をはかれます。
給料ファクタリング対応も…ヤミ金に強い弁護士・司法書士に無料で相談できる窓口
ヤミ金に強く、給料ファクタリング対応も期待できる弁護士・司法書士に、無料で相談できる窓口もあります。
こうした窓口の情報を、当サイトにて取りまとめました。詳しくは、次の記事をご覧ください。
まとめ:給料ファクタリングに返せない、払えない…そんなときは
最後に、この記事のポイントをまとめていきます。
給料ファクタリングに返せない…取り立てを受け、職場や家族も巻き込んでしまう恐れがあります
「二者間取引」と宣伝している業者でも、職場に連絡される可能性もあります。また、嫌がらせの電話や張り紙など、さまざまな取り立ての被害も報告されています。
給料ファクタリングの正体は、違法なヤミ金です
「借金ではない」「金利なし」といった話は、すべて給料ファクタリング業者のウソ。それどころか、正体はヤミ金と変わりません。このことは、国の専門家会議でも指摘されており、裁判所による違法判決も下されています。
返済義務はナシ!でも取り立てを止めなければ、被害はストップしません
さまざまな違法行為を働いているため、給料ファクタリングへの返済義務はありません。しかし、だからといって放置しておくと、取り立て被害が家族や職場にも広がってしまいます。
自分で対応するのは危険!かならず「ヤミ金に強い弁護士・司法書士」に相談を
違法な給料ファクタリング業者に対して、自分で対応するのは危険です。かならず、違法金融業者(ヤミ金など)に強い弁護士・司法書士にご相談ください。
まだ滞納していない方も、借りてしまった、関わってしまった…という時点で、すでに危険です。後回しにせず、すぐに相談を行いましょう。
脚注、参考資料
- [1]ファクタリング被害110番給与 - 日本ファクタリング業協会 (2020/04/22閲覧)
- [2]令和元年12月9日 多重債務問題及び消費者向け金融等に関する懇談会 議事録 (2020/04/22閲覧)
- [3]ファァクタリング被害110番給与 - 日本ファクタリング業協会 (2020/04/22閲覧)